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学会長 庄本 康治

畿央大学 健康科学部理学療法学科 教授

 大会長挨拶 

 この度,第25回日本物理療法学会学術大会を平成29年10月28 日(土)・29日(日)の日程で畿央大学にて開催させて頂くことになりましたが,歴史と伝統のある学術大会を古都奈良で開催させていただけますことを大変光栄に存じます.

 世界理学療法連盟(WCPT)のサブグループであるInternational society for electrophysical agents in physical therapy(ISEAPT)が2009年に発足し,物理療法の目的は評価・診断(超音波イメージング,電気神経生理学的テスト),治療であり,機能障害,活動制限,参加制約を予防するために電気生理学的,生体物理学的エネルギーを使用することとしています.また,今まで使用されていた物理療法を意味するelectrophysical agents,physical agentsなどの用語の代わりに,生体への効果が大きいのでbiophysical agentsという用語を使用するように米国理学療法士協会(APTA)が2014年に提言しています.しかし一方,高騰する医療費抑制の観点から,他動的,依存的な物理療法中心の治療を注意し,運動療法などのアクティブな治療に繋げていくべきであると2015年に報告しています.

 さて,本学会のメインテーマを「物理療法を拓く —クライアントに真に役立てるにはー 」としました.物理療法を実践している専門職は医師,歯科医師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,柔道整復師,鍼灸師,トレーナーなどですが,日々の臨床で物理療法を使用されるすべての関連職の方々にお集まり頂ければと考えています.基礎・臨床研究報告はもちろん,特別講演,教育講演,ハンズオンセミナーなどから最先端の情報収集をして頂ければと考えています.

 なお,会場の畿央大学の最寄り駅の五位堂までは大阪難波から電車で約20分です.食い倒れの街大阪と古都奈良を双方ともに楽しんで頂ければと思います.

多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げ,素晴らしい出会いがあることを祈念しています.

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